知能検査 (intelligence test) とは知能を客観的に測定するために考案された測定用具であり、結果は標準化された手続きを経て数量的に表示される。
一般に知能検査は、難易度の異なる問題から構成され、一定の検査条件のもとで実施し、結果を統計的に処理する。それにより、個人の知能水準を一定の尺度上に位置づけたり、個人の知能発達の程度を捉えることができる。
知能検査の目的[]
概観的検査[]
- 知能を総括的・全体的に一般知能を中心に測定しようとする。
- 結果は精神年齢、知能指数などの単一の全体的指標で示される。
診断的検査[]
- 知能を分析的・領域的に測定し、個人の知能構造の特徴をその構成因子を中心に診断的に明らかにしようとする。
- 結果は下位検査別、知能因子別にプロフィールで表示される。
知能検査とその特徴[]
田中ビネー知能検査[]
- 2歳~成人
- 全109問 MA、IQ、DIQ
WISC-Ⅲ[]
- 5歳0ヶ月~16歳1ヶ月
- 下位検査数13 言語性IQ、動作性IQ、全検査IQ、群指数
WAIS-R[]
- 16歳~74歳
- 下位検査数11 言語性IQ、動作性IQ、全検査IQ
K-ABC[]
- 2歳6ヶ月~12歳11ヶ月
- 下位検査数14 認知処理過程、習得度
ITPA[]
- 3歳~9歳11ヶ月
- 下位検査数10 PLA(言語学習年齢)
CCMS[]
- 3歳~9歳5ヶ月
- 検査カード92枚 非言語性一般的推理能力、DIQ、9段階点、発達年齢段階
DAM[]
- 3歳~9歳(MA)
- 男子像人物画 動作性知能、MA